2017年05月17日

リアリティセラピーは切れ味が鋭いので注意を!!

今回はリアリティセラピーの注意点です。

リアリティセラピーは、クライエントの上質世界をクリアにし、クライエントが今どうしないといけないかを明確にし、そのためのプランを一緒に考えることで、クライエントが自分で欲求充足ができるように支援をしていきます。

この上質世界をクリアにするということは、クライエントにとって非常に怖いものであるという認識を持っておくことは特に重要です。

今までそれを見ないことで、クライエントは苦しいながらも頑張って生きてきたという面もあります。
例えば、自由になりたいという上質世界を持ちながらも、親から逃げられないで苦しんでいる人は多いです。

そうした人はその上質世界に蓋をして、それを見ないことで何とか耐えています。
(もっと言えば、蓋をすることが上質世界に入っているとも言えます)

だからこそ、その蓋を強引に外そうとする、クライエントから思わぬ抵抗にあってしまい、「なんでこんなに抵抗するんだ」とカウンセラー自身がイライラしてしまうこともあります。

そうなると、外的コントロールを使ってクライエントをどう変えるかにカウンセリングが変わってしまいます。もはやカウンセリングでもセラピーでもありません。

上質世界をクリアにすると、一気にカウンセリングは進展しますが、切れ味が鋭すぎるため、却ってクライエントが怖くなってしまい、カウンセリングが中断することもあるのです。

カウンセリングが外的コントロール的にならないようにするためには、内的コントロール・7つの致命的習慣をどこまで実践できるかがとても大切です。

カウンセラー自身が選択理論を身に付けていかないと、リアリティセラピーを使うことは難しいでしょう。

そのために、日々の生活や、支部の研究会、学会、研修会を通して、選択理論の研鑽を続けていくことがとても大切なのです。
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2017年05月12日

グラッサー博士の選択理論の紹介

今回は書籍の紹介です。

選択理論心理学の教科書的存在とも言える本を紹介します。

「グラッサー博士の選択理論」です。
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2000年が初版なので、もう17年も前の本ですが、選択理論のエッセンスがかなり詰まっている本です。

この本が発行されて初めて、「選択理論心理学」という名称ができました。
それまでは、「コントロール理論」という名称で呼ばれていたのですが、グラッサーが試行錯誤し、いろんな人からのインスピレーションを得た結果、この本の中で初めて「選択理論」という言葉が使われたのです。

ちなみに、上質世界もこの本の中で初めて言われたと思います。
(それまでは「内的世界」と呼ばれていました。)

つまり、選択理論の基本的なエッセンスがかなり詰まった本なのです。

初学者にはぜひ読んでいたただきたい本ですが、しかし問題は分厚さ。
400ページ以上あるので、なかなか取り組もうとは思えません。

そういう人はテイクチャージを読んでみることをお勧めします。
値段も3000円少しなのと、エッセンスをわかりやすく伝えているので、初心者だけならず上級者もぜひ一読したい本です。




選択理論の本について、詳しく知りたい方はどうぞ研究会で田中まで聴いてみてください。
あなたの問題に合った本を紹介させていただきます。
posted by 田中勝悟 at 10:00| Comment(0) | 書籍紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月08日

リアリティセラピーは質問技法を駆使します。

選択理論心理学をベースとしたカウンセリング技法を「リアリティセラピー」と呼びます。

リアリティセラピーの特徴は、何といっても多彩な質問技法です。
例えば、「一番しんどい状態を10とすると、今はどれくらいですか?」とスケーリングを使って、相手の状態を明確にする質問もあります。

他にも「○○だったらどうする?」という仮定の質問をしたり、「もし、あなたがこう言ったとしたら相手はどう変わったかな?」と自分の行動の再評価を促す質問を使うこともあります。

いかに相手に不快な思いをさせずに、上手に聞き出し、そして選択理論的な行動ができるように支援していくか。

これを効果的に行うための技術が質問技法です。

リアリティセラピーでは質問技法をクライエントの様子や会話の流れを見ながら、タイミングよく繰り出していきます。
これによってクライエントの洞察が早く進み、そして解決の糸口が早く見つかります。

糸口が見つかれば、そこに至るのにどうやって進めていくかを考えて、実践していくことです。

もし、難しければ、何が難しかったかをもう一度検討して、再度計画を立て直していきます。
しかし、困難な状況に陥ると、当然クライエントは混乱してしまい、どうしていいかわからなくなります。

その時に再度質問を投げかけ、しっかりと傾聴していくことを通して、クライエントの上質世界をクリアにしていくことで、次どうするかが見えてくるのです。

研究会ではロールプレイを通して、質問技法の練習を行っています。

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2017年04月26日

2017年5月の神戸研究会のご案内

2017年5月の神戸研究会のご案内です。
今回は基本的欲求のお話をさせていただければと思います。

選択理論では「人は内側から動機づけられている」と教えてくれています。
これは人は欲求を満たすために行動を起こしているということを意味しています。

この欲求のことを基本的欲求と呼びます。

今回はこの欲求について、各々の欲求の強さを調べるワークをします。
その上で、欲求の適切な満たし方と同時に、欲求の適切な満たし方・コントロールの仕方についてお話をしたいと思います。
ちなみに基本的欲求を抑えることはできません。しかし、適切な満たし方を学ぶことによって上手にコントロールすることは可能です。

この概念を知ると、自己理解だけではなく、セルフマネージメント、アンガーコントロールがかなり上手になるので、ぜひ一緒に学びましょう。

《記》
テーマ:自分の基本的欲求を知る、欲求のコントロールの仕方

リード:田中勝悟 (臨床心理士・選択理論心理士)

日程:2017年5月21日(日) 13:30~16:00

場所:神戸市勤労会館 応接会議室(4階)
※ なるべく少人数で密度の濃い学びをしたいので先着10名様までです。

JR三ノ宮駅東出口下車で徒歩3分、神戸市中央区役所の隣にあります。
9階建てのビルで5階と6階以外が勤労会館になります。

参加費:1000円

参加希望は右のメールフォームからどうぞ。
また、コメントからもご予約が可能です。

6月は6月4日の予定です。
posted by 田中勝悟 at 11:00| Comment(0) | 神戸支部研究会案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月25日

自分の上質世界をしっかりと見つめなおすこと

上質世界というワードは、選択理論心理学の中でもとりわけ重要なものです。

ただ、これほど難解な概念もありません。

グラッサーは「上質世界が選択理論の中で一番難しい概念だ」と生前話していたようです。
(昔、上級講座を受けた時に柿谷会長から聞きました)

上質世界とは、自分にとって「人生の質を高めてくれる」と思えるものが入っている世界です。
人は上質世界にあるものに近づくように行動を取るようプログラミングされています。

例えば、夏の暑い時に目の前のぬるい水道水があれば、あなたはそれは飲むでしょう。
しかし、その横にキンキンに冷えたミネラルウォーターがあればどうでしょうか?
もしくはポカリスエットや麦茶があればどうでしょう?

それでもぬるい水道水を選ぶという人は少ないと思います。

しばしば、「こっちの方が良い」と思ったことを人は選択します。
例え効果的でない行動であっても、それが上質世界に入っていれば、その行動を続けることもあります。

具体的に言えば、叱っても怒っても効果がないのに、子どもを怒り続ける人は大変多いです。
それは「怒れば人は正しい行動をする」という考えが上質世界に強く入っているためです。
「良いところを見つけて伸ばす」という方法もあるはずですが、「怒れば人は良くなる」という信念が上質世界にあるために、無意識的に「怒る」という行動を取ってしまう人は大変多いのです。

大切なことは、自分の上質世界に何が入っているのかをしっかりと見つめなおしてみることです。

怒りっぽい人の特徴は、「自分が怒っている」ということになかなか気づけません。
そのため、まずは「怒っている」ということを自覚することが自分を変えるスタートとなります。

それと同じで、「自分の上質世界に何が入っているか」を見つめなおし、理解すること。
それが自分を知るヒントになり、セルフコントロールの手掛かりにもなるのです。
posted by 田中勝悟 at 11:16| Comment(0) | 選択理論的雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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