2017年04月25日

自分の上質世界をしっかりと見つめなおすこと

上質世界というワードは、選択理論心理学の中でもとりわけ重要なものです。

ただ、これほど難解な概念もありません。

グラッサーは「上質世界が選択理論の中で一番難しい概念だ」と生前話していたようです。
(昔、上級講座を受けた時に柿谷会長から聞きました)

上質世界とは、自分にとって「人生の質を高めてくれる」と思えるものが入っている世界です。
人は上質世界にあるものに近づくように行動を取るようプログラミングされています。

例えば、夏の暑い時に目の前のぬるい水道水があれば、あなたはそれは飲むでしょう。
しかし、その横にキンキンに冷えたミネラルウォーターがあればどうでしょうか?
もしくはポカリスエットや麦茶があればどうでしょう?

それでもぬるい水道水を選ぶという人は少ないと思います。

しばしば、「こっちの方が良い」と思ったことを人は選択します。
例え効果的でない行動であっても、それが上質世界に入っていれば、その行動を続けることもあります。

具体的に言えば、叱っても怒っても効果がないのに、子どもを怒り続ける人は大変多いです。
それは「怒れば人は正しい行動をする」という考えが上質世界に強く入っているためです。
「良いところを見つけて伸ばす」という方法もあるはずですが、「怒れば人は良くなる」という信念が上質世界にあるために、無意識的に「怒る」という行動を取ってしまう人は大変多いのです。

大切なことは、自分の上質世界に何が入っているのかをしっかりと見つめなおしてみることです。

怒りっぽい人の特徴は、「自分が怒っている」ということになかなか気づけません。
そのため、まずは「怒っている」ということを自覚することが自分を変えるスタートとなります。

それと同じで、「自分の上質世界に何が入っているか」を見つめなおし、理解すること。
それが自分を知るヒントになり、セルフコントロールの手掛かりにもなるのです。
posted by 田中勝悟 at 11:16| Comment(0) | 選択理論的雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月03日

嫌なことと思うのも選択

人生、生きている間に嫌なことというのはたくさんあります。

私はこういうブログを書いたり、カウンセラーとして働いたり、研究会の支部長をしていますが、本来はかなりポンコツな人間です。

視野も狭いし、失敗も多いし、怒られることも多々あります。
嫌に感じることもたくさんあります。

この場合、「嫌だ」と思うことについて、選択理論的に言えば、「私は嫌と思う選択をしている」ということになります。

幸せかどうかは私たちの選択によります。

例えば、怒られたという場合、「嫌なことを言いやがって」「なんであんなに言うんだろう」と思う選択をすれば、私たちは惨めさを感じます。

しかし、「ありがたい、私の欠点を教えてもらった」と思う選択をすれば、その人に感謝するようになり、逆に「良い機会をくれた」と幸せを感じる選択をすることができます。

このように私たちは人生のいろんなことを選択しているのです。

選択しているということを意識するだけで、私たちは簡単に幸せになることができます。
posted by 田中勝悟 at 06:00| Comment(0) | 選択理論的雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月02日

2017年4月の神戸研究会のご案内

2017年4月の選択理論心理学会 神戸研究会のご案内です。

グラッサーは選択理論を学ぶ際にロールプレイを行うことの重要性を指摘しています。
選択理論は単なる知識を学べばいいというものではなく、実践の中で体得していく心理学です。

外的コントロールではなく、内的コントロールの生き方を身に着けていくことで、私たちは幸せになっていきます。
もちろん、「確実に」とまでは言えません。
生きていく中では私たちは嫌なことはいくらでも経験します。そして悩みます。

しかし、選択理論の生き方を学ぶと、「嫌なこと」と思っているのは、単なる私たちの選択でしかなく、「それは私たちが成長するために必要なことと思う選択」をするという生き方もあるというのがわかってきます。

そうなれば、悩み続けるという選択よりも、「どう乗り越えていくかを考えていく」という選択をしていくこともできるようになります。

その繰り返しで、自分を変えていくことで、周りも変わり、そして幸せに生きるということができるようになるのです。

そのやり方を学ぶために、ロールプレイはとても大切な練習と言えます。

今回は2回に分けて、ロールプレイを行い、その中で選択理論的な生き方についてディスカッションをしていきましょう。

皆様のご参加を心よりお待ちしています。

《記》
テーマ:ロールプレイ実践練習

リード:田中勝悟 (臨床心理士・選択理論心理士)

日程:2017年4月23日(日) 13:30~16:00

場所:神戸市勤労会館 応接会議室(4階)
※ なるべく少人数で密度の濃い学びをしたいので先着10名様までです。

場所
http://www.kobe-kinrou.jp/shisetsu/kinroukaikan/index.html

JR三ノ宮駅東出口下車で徒歩3分、神戸市中央区役所の隣にあります。
9階建てのビルで5階と6階以外が勤労会館になります。

参加費:1000円

参加希望は右のメールフォームからどうぞ。
また、コメントからもご予約が可能です。
posted by 田中勝悟 at 15:43| Comment(0) | 神戸支部研究会案内 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月27日

責任ある生き方とは?

選択理論では、「責任」の重要性を繰り返し説いています。

責任とは何でしょうか?
グラッサーは「相手の欲求充足を邪魔することなく、自分の欲求を満たすこと
」としています。
要するに「相手の迷惑にならないように、幸せになる方法見つけなさい」という意味合いかと思います。

しかし、この考え方は日本人にはちょっと合わないのではないでしょうか。

そこで日本選択理論心理学会の会長の柿谷正期先生は、
「相手の欲求充足を満たすお手伝いをしながら、自分の欲求を満たすこと」
と定義しました。
要するに「相手が幸せになるお手伝いをしていきながら、自分も幸せになっていく」選択をすることです。

カウンセリングでもそうですが、一人だけで生きていこうとしている人ほど、危なっかしく、ちょっとしたことでメンタルが崩れてしまいやすい傾向にあります。
また、いったん崩れてしまうと、なかなか立て直すことができません。

一方で、誰かと協力して生きていこうとしている人ほど、ちょっとやそっとのことでは崩れない強さを持っているものです。

グラッサーは、「愛と所属の欲求を適切に満たすことの重要さ」を説いています。

選択理論は、自分だけよかったらいいという生き方を推奨してはいません。
周りの人と上手にやっていき、その中で居場所を作り、そこで適切に欲求充足をしていくことが必要であることを説いているのです。

自分勝手=無責任と選択理論では教えています。

誰しもが責任ある生き方ができるようになってきたとき、必ず人間関係は良くなり、世界もよい方向へと向かっていきます。

そのために、責任ある生き方を一人一人が身に着けていくことが必要だと思います。

posted by 田中勝悟 at 08:00| Comment(0) | 選択理論心理学とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月25日

感情と生理反応は欲求が満たされているかどうかのセンサー

今回の選択理論的雑談は、感情と生理反応の機能についてです。

グラッサーの高弟のウォボルディングというカウンセラーは、「感情と生理反応はセンサーである」と明言しています。

これはどういう意味かというと、感情と生理反応は基本的欲求が満たされているかどうかのセンサーの役割を持っているということです。

基本的欲求が満たされれば快を、満たされなければ不快を感じるようにできています。

例えば、あなたがイライラしている、落ち込んでいるとします。

イライラや落ち込みは、あなたが今の人生で上手くいっていないことを教えてくれるサインです。
(グラッサーは人生のコントロールを失っている状態と言っています)

逆に上手くいっているときには、喜びや幸福を感じます。

具体的な例を出しましょう。
例えば子どもが朝起きて、あなたは「おはよう」と挨拶をします。
あなたは、子どもが「お母さん、おはよう」と返してくれることを期待しています。
しかし、子どもはむすっとした顔で、あなたの挨拶を無視したとします。

その時、あなたはイライラしてしまうでしょう。

これを選択理論的に説明すると、あなたの「子どもが笑顔で挨拶してくれる」という願望(上質世界)を持っています。上質世界は欲求を満たす世界が入っているものです。

しかし、子どもが無視をしたということで、あなたの上質世界にあるイメージとは全く違った状況に直面しています。つまり欲求が全く満たされない状況になったのです。

その時、感情と生理反応が「今、欲求を満たす状況ではないよ」と教えてくれるために、イライラが選択されたのです。

感情と生理反応は、あなたの欲求が満たされているかを教えてくれるサインです。

その時、「どんな欲求が満たされていないか」「私はどんな上質世界を持っていて、どう違ったのか」を振り返ることが大切です。
その上で「どうやれば、自分の上質世界に近い状況に近づけることができるか」「私が持っている上質世界は果たして現実的か」を考えることです。

その上での工夫と改善を重ねることが、セルフコントロールのポイントになります。






posted by 田中勝悟 at 06:00| Comment(0) | 選択理論心理学とは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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