2017年09月26日

ロールプレイ上達のコツは相手を「裁かないこと」

先日、神戸支部研究会がありました。

その中で、「上司に正当な評価が認められず、会社に行きたくない」というクライエントの事例でロールプレイをしました。

こういうクライエントの場合、つい私たち大半の人は「社会ってそういうものでしょ。甘えたことを言ってないで頑張らないと」と思ってしまいがちです。

まあ、それがある意味多くの人の正常な考え方だと思います。

グラッサーの高弟、ウォボルディング博士は下の本の中で、リアリティセラピーのコツとして、「裁かないこと」と言っています。

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↑リアリティセラピーを学ぶ上で必読の本です。

リアリティセラピーや選択理論のエッセンスを実践的に学ぶ手法の一つがロールプレイなのですが、それを上達つさせるためには、何と言っても「裁かず、赦す」ということを意識することが一番です。

まずは、「この人、甘えているな」という色めがねを外して、「この人は困っているんだ」という色めがねをかけて見ること。

この人なりに考えがあって、それがうまく行かなくて、今苦しい状態にあるんだと考えて見ること。

上記のクライエントのケースでは、クライエントがどこに困っているのかを焦点が当て続けた結果、クライエントが上司の上質世界がわかっていないまま仕事を進めてきたことに気づくことができ、まずは上司の上質世界を理解するための計画を立てて、ロールプレイを終えることができました。

最初から「この人は社会人として甘えている」という視点で進めてしまうと、おそらく上手くはいかなかったかなと思います。

まあ、このケースを上司の立場でクライエントと面談すると、もっと工夫が必要となるかもしれませんが、ロールプレイを通して、裁かないで赦していくことを学んでいくということがとても大切なんじゃないかと思います。

posted by 田中勝悟 at 14:43| Comment(0) | ロールプレイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月26日

カウンセリングの契約

ロールプレイをする際に、一番意識しないといけないことは、「カウンセリングの契約」をどうとるかです。

カウンセリングの契約とは一言で言えば、「このカウンセリングの時間、どんな風に使いたいか」「どういう話題を話したいか」「カウンセリングでどんな解決の糸口が見えればいいか」をクライエントと決めることです。

もちろん、クライエントの願望が現実的でない場合、より一層現実味のある願望で話を進めることができるように話し合うということもあります。

例えば、「母親が自分の意見を全部否定してくる」という相談であれば、「母親が否定しないように変わってほしい」という願望は現実的でありません。

参考:過去と他人は変えられない

この場合、いくつかの契約が考えられます。
1)自分の意見を明確にしていくカウンセリング
2)母親にどんな言い方をしていけばいいかを考えていくカウンセリング
3)母親に関係なく、自分の思いを達成していくプランを考えるカウンセリング
4)母親がなぜ否定するのかを考えて、お互いの上質世界を整理するカウンセリング
などなど。

基本は、「できること―相手ではなく自分がどうするかを考える」ことに焦点を当てていくことです。
これができるようになると、あなたのカウンセリングスキル・ロールプレイのスキルは格段に上達します。

まずは、この「カウンセリングの契約」を押さえていくことに焦点を当ててロールプレイをしていくといいでしょう。

さらに一歩進めば、クライエントが納得できる契約を一緒に考えるスタンスができるとさらに良いです。

ロールプレイで行き詰っている方は、この「カウンセリングの契約」をまずは意識することから進めてみてください。

7月の神戸支部研究会の日程は
7月9日(日) 13:30~16:00
神戸勤労会館 応接会議室 です。

アクセスはこちら


参加費は1000円です。

興味ある方は右のメールフォームよりご連絡ください。

posted by 田中勝悟 at 12:46| Comment(0) | ロールプレイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月08日

結果ではなく、過程を認める

先日、神戸支部の研究会がありました。
参加者から事例を提供してもらい、ディスカッションをした後、ロールプレイをしました。

選択理論心理学にだけ言えることではありませんが、カウンセリングでは「結果よりも過程を認める」という姿勢がとても大切な要素の一つとなります。

私たちは仕事や家庭で生活を送るうちに、つい「成果主義」で物事を考えてしまいがちです。

確かに、生き続けるためにはある程度の成果を出さないといけません。
いくら努力しても成果がでなければ、生きることすら難しい状況になります。

しかし、心理的に言えば、私たちは結果ではなく過程を認めてほしいと願っている生き物です。

仕事で良い成果が出たことを認めるのではなく、努力し続けたからこそ成果につながったということを伝えることが大切です。

結果は点であり、外側であり、過去のものです。
しかし、過程は線であり、その人の内側にあり、そして今もその人の中で生き続けるものです。

ロールプレイ上達のコツは、結果を評価するのではなく、クライエントが頑張ってきた過程を認め、尊重していく姿勢がとにかく大切なのです。

これを練習していくと、段々とその人自身を心から尊重できる人になっていきます。
posted by 田中勝悟 at 14:59| Comment(0) | ロールプレイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月31日

最初にゴールを決める

今回はロールプレイのコツについて、お話ししたいと思います。

ロールプレイでは「最初にゴールを決める」というやり方があります。

例えば、「カウンセリングが終わった後、どういう気持ちで帰りたいですか?」という質問を投げかけることがあります。
そこで、「わからないです」とクライエントが答えた場合、「じゃあ、今よりも落ち込んで帰りたい?」と聞くと、多くのクライエントは「いや、今よりもすっきりして帰りたい」と答えるはずです。
そこで、カウンセラー役は「すっきりして帰れるようにお手伝いをしたいと思っているので、ちょっと話してみませんか?」と投げかけます。

このクライエントの落ち込みの原因が、「親がうるさくて困っている」と答えたとします。
詳しく聞いていくと、「例えば、将来○○になりたいのに、『だめだ』と反対しかしてこない」と言ってきます。

ここでクライエントの上質世界にある「○○になりたい」に焦点を当てていき、どれだけなる気があるのかを聞いていきます。
「絶対になりたい」と答えたのであれば、それに対して「どうやってなれるか」を一緒に考えていくことができます。

ここで「落ち込みをどうするか」ではなく、「夢をどうやって叶えるか」に焦点が当たり、カウンセリングのゴールが決まりました。
後はどうやってこのゴールにたどり着くかを話し合うことができます。

実際のカウンセリングではここまで来るのに回数を重ねることも珍しくありませんが、ロールプレイでは練習なので、できれば5分~10分くらいでたどり着くことができるようになることが当面の目標です。
(少なくとも選択理論心理士であれば、この水準が求められていると思います)

ロールプレイは経験と回数なので、ぜひぜひ選択理論心理学研究会で回数を重ねてみてください。
絶対にできるようになっていきますよ。
posted by 田中勝悟 at 10:00| Comment(0) | ロールプレイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

ロールプレイのスキルアップの基本

選択理論の学びではロールプレイを必ず取り入れています。
ロールプレイはコツさえつかめば、かなり簡単です。

ロールプレイが難しいのは、それだけ私たちが外的コントロールに慣れているからでしょう。

ロールプレイでカウンセラー役をする際は、ひたすらクライエントの上質世界に寄り添うことです。

例えば、クライエントが「学校に行きたくない。勉強なんて意味がない」といった場合、
「いやいや、あなたの人生のために行くべきだよ」というのは、外的コントロールになります。
言わないにしても、そういう頭で行くとロールプレイは必ず行き詰まってしまいます。

そうではなくて、「なぜ、この人は学校に行きたくないと選択したのか」と、その人の上質世界に何が入っているかを理解するように聴いて行くことが大切です。

聴き方にもいろんなテクニックがありますが、まずは相手の上質世界をしっかりと理解する関わりが大切です。


posted by 田中勝悟 at 06:00| Comment(0) | ロールプレイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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