2017年03月25日

感情と生理反応は欲求が満たされているかどうかのセンサー

今回の選択理論的雑談は、感情と生理反応の機能についてです。

グラッサーの高弟のウォボルディングというカウンセラーは、「感情と生理反応はセンサーである」と明言しています。

これはどういう意味かというと、感情と生理反応は基本的欲求が満たされているかどうかのセンサーの役割を持っているということです。

基本的欲求が満たされれば快を、満たされなければ不快を感じるようにできています。

例えば、あなたがイライラしている、落ち込んでいるとします。

イライラや落ち込みは、あなたが今の人生で上手くいっていないことを教えてくれるサインです。
(グラッサーは人生のコントロールを失っている状態と言っています)

逆に上手くいっているときには、喜びや幸福を感じます。

具体的な例を出しましょう。
例えば子どもが朝起きて、あなたは「おはよう」と挨拶をします。
あなたは、子どもが「お母さん、おはよう」と返してくれることを期待しています。
しかし、子どもはむすっとした顔で、あなたの挨拶を無視したとします。

その時、あなたはイライラしてしまうでしょう。

これを選択理論的に説明すると、あなたの「子どもが笑顔で挨拶してくれる」という願望(上質世界)を持っています。上質世界は欲求を満たす世界が入っているものです。

しかし、子どもが無視をしたということで、あなたの上質世界にあるイメージとは全く違った状況に直面しています。つまり欲求が全く満たされない状況になったのです。

その時、感情と生理反応が「今、欲求を満たす状況ではないよ」と教えてくれるために、イライラが選択されたのです。

感情と生理反応は、あなたの欲求が満たされているかを教えてくれるサインです。

その時、「どんな欲求が満たされていないか」「私はどんな上質世界を持っていて、どう違ったのか」を振り返ることが大切です。
その上で「どうやれば、自分の上質世界に近い状況に近づけることができるか」「私が持っている上質世界は果たして現実的か」を考えることです。

その上での工夫と改善を重ねることが、セルフコントロールのポイントになります。






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2017年03月24日

ロールプレイのスキルアップの基本

選択理論の学びではロールプレイを必ず取り入れています。
ロールプレイはコツさえつかめば、かなり簡単です。

ロールプレイが難しいのは、それだけ私たちが外的コントロールに慣れているからでしょう。

ロールプレイでカウンセラー役をする際は、ひたすらクライエントの上質世界に寄り添うことです。

例えば、クライエントが「学校に行きたくない。勉強なんて意味がない」といった場合、
「いやいや、あなたの人生のために行くべきだよ」というのは、外的コントロールになります。
言わないにしても、そういう頭で行くとロールプレイは必ず行き詰まってしまいます。

そうではなくて、「なぜ、この人は学校に行きたくないと選択したのか」と、その人の上質世界に何が入っているかを理解するように聴いて行くことが大切です。

聴き方にもいろんなテクニックがありますが、まずは相手の上質世界をしっかりと理解する関わりが大切です。


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2017年03月23日

選択理論の研究会ではロールプレイを通して学びます。

選択理論心理学の勉強は単なる座学では終わりません。

実際に事例を出し、ロールプレイというカウンセリングの練習を通して学びを深めます。

例えば、「上司にダメ出しされて会社を辞めたいが、好きな仕事でもあるのでやめたくない。どうすればいいか?」という事例を基に、クライエント役とカウンセラー役に分かれて、カウンセリングの実習をするのです。

なぜ、このようなことをするかというと、選択理論があくまでも実践に基づいた心理学だからです。
このようなクライエントに対して「そんな甘えたことを言わないで頑張りなよ」というのは簡単です。
でも、クライエントは否定されたような気持になってしまい、より一層自分の殻に閉じこもって悩むでしょう。

このようなクライエントに対して、どういう言葉かけをし、そしてどういう風に関わればいいのか、そしてクライエント自身がどう行為と思考を変えれば問題を乗り越えることができるのか、ロールプレイを通して学んでいくことでその方法がおのずと身に付いていきます。

そして、そのスキルが身に付けば、実際の生活場面でも大いに役立てることができ、幸せな人間関係を築くことができるようになります。

ちなみに、上記のクライエントに対してはこのように語り掛けることもできるでしょう。

「今の会社にずっといたいか、それとも辞めたいか」を聞き、
クライエントが「辞めたくない」と返してくれれば、
「じゃあ、10年後はどういう風な感じでなっていたい?」と返します。
クライエントが「今の仕事をもっと自由にできるようになりたい」と言えば、
「そうか、そういう自分にどうすれば近づくかを考えていくことができるかもしれないね」
と伝え、そのやり方を一緒に考えていくような方法を私はとるでしょう。

神戸研究会では、実際にロールプレイをした後で、最後に私の方でデモンストレーションをし、それが正解かどうかはわかりませんが、より選択理論的な関わり方・生き方を参加者の皆さんで考えるようにしています。

ロールプレイができるようになると、選択理論がより一層理解できるようになりますよ。
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2017年03月22日

創造性:人は常に新しい行動を生み出している

今回は選択理論の基礎概念の最後の概念、「創造性」についてです。

創造性とは新しい行動を生み出すということです。

私たちの脳と体は絶え間なく行動しています。

「まさか?」と思ったあなた、寝ているときに呼吸は止まっていますか?
また休んでいるときであっても、消化器官や心臓は絶え間なく動いているはずです。

私たちは生まれてから死ぬまで行動を続けるようにできています。

そして、新しい行動を生み出すようにもできています。

例えば、困ったときや悩んでいるとき、考え続けていたり、気分転換をしているときに、急に解決策が浮かんできたなんて経験はありませんか?

これは悩んでいるときに絶えず脳が新しい行動を生み出し、整理・再生成を繰り返した結果、ある時「これだ!!」と解決策を生み出した結果です。

反対に、悩み続けているときに、脳がフル回転しすぎると、今度は「体が危ない」と新しい行動を生み出すこともあります。

例えば、急にどっと疲れたり、頭や胃が痛くなったり、心臓の動機が早くなったりします。
これは、体を休ませる必要があると、脳が新しい行動として、頭痛や胃痛などの行動を新しく生み出したためです。

行動には良いものあれば、悪いものあります。

中には好きな人に嫌われたくないあまり、リストカットや強迫性障害のような行動を創造してしまうケースもあります。

職場のストレスやパワハラから自分を守るために、「うつ病」を創造し、選択することもあります。

学校や家庭のストレスから、非行や不登校と言った新しい行動を生み出すこともあります。

これらは人が「もっと良くなりたい」と願い続け結果、新たに生み出された行動であり、創造性に由来するためのものです。

しかし、選択理論心理学では「もっと良い行動があるよ」と教えてくれます。
そして人にはもっと良い行動があれば、それを創造し、選択する可能性も秘めています。

常に人生にチャレンジし続けるヒントが選択理論にはたくさん込められているのです。
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2017年03月21日

全行動―行動は全体的

選択理論心理学の重要な概念の一つとして、「全行動」があります。

全行動というと聞きなれませんが、グラッサーは「行動は全体的である」と言っています。

どこが全体的かというと、
まず行動は、行為と思考と感情と生理反応の4つに分けられます。

行為というのは、体を動かすこと。
思考というのは、考えたり記憶したりする思考活動のこと。
感情というのは、喜怒哀楽のことです。
生理反応は、泣く、汗をかく、消化する、血液の循環などの生理活動です。

ここでグラッサーは、
行為と思考は意図的に変えることができるが、
感情と生理反応は意図的に変えることはできない。

と明言しています。
(これがとっても重要なのです)

例えば、手をあげる、歩くという行為は意識してできます。
今日のご飯を思い出す、これからの予定を立てるという思考もすぐできます。

しかし、
今急に怒ろうとしたり、涙が出るくらい悲しむことはできますか?
10秒以内に寝る、汗を思いっきりかく、病気になることはできますか?

このように感情と生理反応を意識して変えることはできません。

しかし、汗をかこうと思えば、ジョギングをすればできます。
嫌なことを思い出せば、怒りが沸き上がってきます。
梅干しの味を思い出せば、唾液が出てきます。

このように行為と思考を変えれば、自然と感情と生理反応も変わってきます。

これをグラッサーは車の絵で説明していますが、詳しく知りたい方はぜひ神戸研究会にお越しください。
私田中がわかりやすく説明させていただきます。

このように行動は4つに分けられること、感情と生理反応を変えることはできないこと。
でも行為と思考を変えれば、感情と生理反応もおのずと変わっていくこと。

これを熟知すると、セルフコントロールはおのずと上手になってきます。
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