2017年06月30日

RWDEPのメリット・デメリット

リアリティセラピーにはRWDEPという手法があります。

これはグラッサーの高弟であるウォボルディング博士が提唱したカウンセリングの進め方です。



↑ロールプレイを学ぶ上で必須の本です。

まず、RWDEPとは、
R・・Relation(人間関係)
W・・Wants(願望)
D・・Doing(行動、していること)
E・・Evaluation(評価)
P・・Planning(計画)

のそれぞれ頭文字です。

具体的な手法としては、
まず、人間関係をしっかりと築き(カウンセリングではラポール形成とも言います)、
クライエントの願望をしっかりと聞き、
そしてクライエントがしていること(全行動)を一つ一つ聴いたうえで、
していることが願望に近づくのに役立っているかどうかを評価します。
そして、より良く願望を達成するための計画を一緒に考えていくというやり方です。

認知行動療法のやり方に似ていますが、一番違うことはクライエントの願望に焦点を当てていることです。
選択理論の大きな特徴は願望(上質世界)に焦点を当てていることだと言えます。

では、具体的なやり方を見ていきましょう。

会社で仕事がうまく行かず、うつ状態で休職したクライエントとのカウンセリングを例にします。

まず、クライエントの話をしっかりと聞き、信頼関係を作ります。
その上で、クライエントの願望を聞きます。クライエントは「仕事に戻りたい」と願望を明確にします。
そして、クライエントが今していることを聞いたうえで、役立っているかどうかを評価し(この場合は、家で寝ているばかりで仕事に戻るために役立つ行動をしていなかった)、復職のための具体的なプランを考えます。
次回のカウンセリングで、プランについて実践したことを聞き、良ければ次のプランを、プランが難しければ、より良いプランを一緒に考えてクライエントが実践していきます。

基本はこの繰り返しです。
大切なことは、信頼関係をしっかりと築くことと、クライエントの願望を明確にするということです。


これがおざなりだと、残念ながらどんな支援や計画も意味がなくなります。

このやり方はわかりやすく、とても使い勝手がいい手法ですがこれがリアリティセラピーの基本的なスタイルというわけではありません。

クライエントによってはこの手法が全く合わない人もいます。

やはり、リアリティセラピーの一番の特徴は「上質世界に焦点を当てる」ということです。

これを意識して日々自己研鑽を積んでいくことがとても大切なのではないかと思います。

posted by 田中勝悟 at 12:00| Comment(0) | リアリティセラピー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月26日

カウンセリングの契約

ロールプレイをする際に、一番意識しないといけないことは、「カウンセリングの契約」をどうとるかです。

カウンセリングの契約とは一言で言えば、「このカウンセリングの時間、どんな風に使いたいか」「どういう話題を話したいか」「カウンセリングでどんな解決の糸口が見えればいいか」をクライエントと決めることです。

もちろん、クライエントの願望が現実的でない場合、より一層現実味のある願望で話を進めることができるように話し合うということもあります。

例えば、「母親が自分の意見を全部否定してくる」という相談であれば、「母親が否定しないように変わってほしい」という願望は現実的でありません。

参考:過去と他人は変えられない

この場合、いくつかの契約が考えられます。
1)自分の意見を明確にしていくカウンセリング
2)母親にどんな言い方をしていけばいいかを考えていくカウンセリング
3)母親に関係なく、自分の思いを達成していくプランを考えるカウンセリング
4)母親がなぜ否定するのかを考えて、お互いの上質世界を整理するカウンセリング
などなど。

基本は、「できること―相手ではなく自分がどうするかを考える」ことに焦点を当てていくことです。
これができるようになると、あなたのカウンセリングスキル・ロールプレイのスキルは格段に上達します。

まずは、この「カウンセリングの契約」を押さえていくことに焦点を当ててロールプレイをしていくといいでしょう。

さらに一歩進めば、クライエントが納得できる契約を一緒に考えるスタンスができるとさらに良いです。

ロールプレイで行き詰っている方は、この「カウンセリングの契約」をまずは意識することから進めてみてください。

7月の神戸支部研究会の日程は
7月9日(日) 13:30~16:00
神戸勤労会館 応接会議室 です。

アクセスはこちら


参加費は1000円です。

興味ある方は右のメールフォームよりご連絡ください。

posted by 田中勝悟 at 12:46| Comment(0) | ロールプレイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月25日

行き詰ったときの最善の選択とは?

こんにちは。
今回は本日メルマガで投稿したものと同じものです。


↑にメルアドを入れてクリックすれば、メルマガが定期的に届きます。

行き詰ったとき、どう行動していいかわからないとき。
私たちはどのような行動を選択すればいいのでしょうか。

こういう状況に対して、グラッサーはこう回答しています。

「どうしていいかわからない時は、何もしないことを選択することだ」と。

時間の経過に伴って、解決策が見えてくるというのはよくあります。
また、状況が変わって、良くなることも多々あるのです。

私も仕事で行き詰り、「もう嫌だ」と思ったことも多々ありますが、そういうときこそ、「今は耐え忍ぶ」ということが一番よかった経験があります。

ただ、グラッサーはテイクチャージと言う本の中で、「何もしない方が良い時と何か行動を起こした方がいい時がある。両者をしっかりと弁えていくことが大切だ」とも述べています。




理想なのは、しっかりと状況を整理し、何もできない状況であれば、今度は考え方や今の身の振り方を整理して、状況にあった行動を選択していくことでしょう。

その中で時間の経過とともに変化していくこともあります。

ちなみに、その時の行動を選択する際のヒントは「周りの助けになるような行動を選択すること」です。

自分の欲求と上質世界だけで考えるのではなく、周りのことを考えた行動を選択すること。そのためには、周りの上質世界をしっかりと理解する選択をすることです。

つまり、人間関係を優先する行動を選択すること。
苦しくてもそれを維持していくことが、状況を変えていくための最善の方法なのです。
posted by 田中勝悟 at 17:46| Comment(0) | 選択理論的雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

結婚と恋愛の違い


こんにちは。
結婚と恋愛は全く違います。

何が違うかと言うと、結婚は「契約関係」だということです。
つまり、簡単に「嫌だからやめます」ということができないのが結婚と恋愛の違いです。

また、恋愛中の浮気に関して、法的に罰するのは容易ではありません。
しかし、結婚しているのに不倫すれば、慰謝料の支払いなどが法的に定められています。

そうした契約の中で、どうすれば夫婦がお互いに幸せに過ごせるかを日々考えていく必要があります。

恋愛は一緒に過ごすだけでいいのですが、恋愛となると今度は2人のための「話し合い」を何度もしていく必要があります。

お互いの上質世界にあるものと、二人の結婚生活、家族のための上質世界を何度も話し合って共有していくことが特に求められているのです。

夫婦はもとは他人です。
異なる家庭環境、成育歴の基で育ってきたし、考え方が違って当然なのです。

そのため、良い結婚生活を築くためには、「結婚という契約をどう良いものにできるか」という視点で、夫婦一緒に取り組んでいく姿勢が特に大切だと思います。




posted by 田中勝悟 at 06:46| Comment(0) | 人間関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月16日

選択理論心理学と宗教の関係

選択理論心理学を学んいる人で「クリスチャン」は結構多いです。

また、選択理論はクリスチャン以外にも多くの宗教家が学んでいます。

それだけ選択理論が完成された理論だと思います。

選択理論は脳の働きを説明し、それに基づいた生き方を提唱しています。

その選択理論で提唱している生き方と、宗教が教えている生き方とはほぼ同じです。

例えば、キリスト教には「裁かず赦(ゆる)す」という教えがあります。
これは外的コントロールを使わないで、内的コントロールを使うことの大切さを説いていることと同じ意味です。

ほとんどの宗教では選択理論心理学で言う「7つの身に着けたい習慣(傾聴する、受容する、尊敬する、信頼する、励ます、信頼する、支援する、交渉する)」を実践することが大切だと説いています。
逆に「7つの致命的な習慣」は使わないようにと言っています。

「選択理論を学んだことで、私が信仰している宗教の教義が理解できるようになった」と言う人は結構多いのです。

ちなみにグラッサーは無神論者です。
(晩年になって、「神はいるかもしれない」と不可知論者になりましたが)

つまり、宗教的な着想が全くなかったのに、選択理論がここまで宗教家にも受け入れられた背景には、それだけ人間の心を理解するための理論がしっかりと構築されていたからだと、グラッサーの伝記を書いたジム・ロイ博士は話されていました。

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↑グラッサー博士の伝記です。

多くの宗教家に受け入れられるほど、選択理論心理学が完成されたものであると言えます。
posted by 田中勝悟 at 10:00| Comment(0) | 選択理論的雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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